happy*happy*happy

◆亡くなってしまった人達へ 1

◆亡くなってしまった人達へ 1◆


  今まで声に出来なかった思いを。


  ダンナくんとは同級生。

  私が通った高校がダンナくんの地元なため、高校は違うが知り合いがたくさんいる。

  その中のIくん。

  私と部活が一緒だった。

  しっかり者で、ずっと部活を続けていれば部長間違いなし、だった。

  ダンナくんも中学の時、Iくんと部活が一緒で、

  Iくんのお兄さんとも仲が良く、悪さもしていたらしい。

 
  ダンナくんと結婚して、ある日の電話。

  「Iと申しますが、兄の方です」

  「あ~、Iくんのお兄さんですね。

  私もIくんと一緒の高校だったんですよ~」と脳天気に話をする私。

  「実はIが亡くなりまして・・・」

  もう声にならなかった。

  「主人に伝えます」そう言うのが精一杯。

  高校卒業して、会った事はなかった。

  でも思い出がたくさんあった。

  ダンナくんにすぐ連絡したが、やはり彼も信じられない様子・・・


  部活の友達と地元の友達に連絡を取り、お通夜とお葬式に出席した。


  Iくんは自殺だった。

  数年前から精神が病んでいたそうだ。

  でもその日はとても明るく、元気だったと言う。


  どこかで聞いた話だが、

  精神を病んでいると、調子が良い時に「このままでいたい」と思って、

  自ら死を選ぶ人が少なくないらしい。


  同じ歳の友の死。

  今にもしゃべってくれそうな顔。

  つらい つらい

  何か私にできる事はなかったのか。

  そんな事を思うのは傲っているだけなのか・・・
    


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